草加のY家土蔵は、旧日光街道に面した敷地に建つ見世・主屋の裏手に、文庫蔵として建てられた建物である。
土蔵の北東の屋根に樹木が生育し、その根が建物内に伸びて北東部の柱を腐朽させていた。今回の工事では、腐朽した柱と壁を修理するとともに、書庫兼ギャラリーとして今後も使い続けられるよう改修を行った。
屋根の修理にあわせてトップライトを設け、光と風を取り入れるようにした。また、2階の床の一部を取り除いて吹抜とし、急勾配で使いにくい既存の箱階段に代えて、開放的で上り下りしやすい階段を新設した。1階は書庫と集いの場として使えるスペースとし、2階はギャラリーとしても使えるよう、展示用カウンターやピクチャーレールなどを設置した。