松得山東漸寺は浄土宗の寺院で、本尊に阿弥陀如来(阿弥陀三尊)を祀る。創建は鎌倉時代初期と伝わるが、工事の対象となった本堂は文政9年(1826)に再建されたもので、当初は茅葺きの屋根であった。
近年の基礎補強工事の際、床下の状態が耐震性能に著しく影響していることが判明したため、床下の耐震補強工事を行った。既存の柱と束を根継ぎまたは取り替え、貫で格子状に固めて剛性を高めた。
長さの不足していた床束はすべて取り替えてベースコンクリートから立て、既存の柱は極力傷めないよう、木材で挟んでボルトで固定した。