旧近衛文麿別荘(市村記念館)は、大正15年(1926)に近衛文麿が購入した柳井の別荘である。昭和8年(1933)に政治学者市村今朝蔵が譲り受けて南原に移築し、一部に改修を加えた。その後、平成8年(1996)に軽井沢町へ寄付され、現在地に再び移築された。
当初の建設は大正7年(1918)で、住宅会社「あめりか屋」によって建てられたと伝えられている。
今回の工事では、耐震補強とあわせて、移築後に生じた損傷や不具合箇所の修理を行った。
また、耐震補強の作業中に、窓枠の塗装の下に異なる色が残されていることがわかった。塗装の履歴を調査した結果、計7回の塗り重ねが確認されたことから、工事前の紫色を、復原の時代設定とした南原に建っていた時代の焦茶色に改めた。