和菓子屋を営んでいたY家の石蔵は、かつて日光街道に面して建っていた見世の奥にある。小屋梁の墨書と棟札から大正10年(1921)の建設であることがわかっており、2021年に築100年を迎えた。
石蔵は大谷石を積んだ組積造2階建で、2階の床と小屋組は木造、屋根は近年葺き替えた引掛け桟瓦葺きである。耐震補強工事では、2階の床と腰壁を補強繊維混合モルタルで固め、小屋組の下にH鋼をロの字形に組んだフレームを設けて補強した。
2階の床は補強モルタルの上に板を張り、腰壁の上には甲板を載せた。あわせて、下屋に増築されていた部屋を撤去して土庇を作り直し、屋根瓦を葺き替えた。